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基礎体温と漢方

夫婦

ホルモンは70種類以上見つかっています。その中で女性とホルモンは、性ホルモンの分泌が盛んになる思春期から始まり一生涯をホルモンなしでは語ることが出来ないと言えます。

通常、卵巣から定期的に排卵があれば、周期的に月経がおとずれます。月経をみない状態、すなわち無月経が持続すれば排卵はなく妊娠は望めません。

しかし、ときおり月経をみる稀発月経(月経周期が39日以上3ヶ月以内のもの)においては妊娠能力は低下するものの妊娠は期待できる。排卵とタイミングを確認するためには基礎体温の測定が一般に用いられる。

また、基礎体温を測定することにより、ホルモンバランスを適格に把握することができます、自身の身体のリズムを掴むことができ、健康のバロメーターを知ることができる指標のひとつです。 基礎体温(ホルモンバランス)がベースになる疾患は女性疾患すべてに影響をしているといえますが不妊症を始め、女性のにきび、肌荒れ、生理痛、生理前になると精神的に不安定になる月経前症候群(PMS)、メンタル疾患、不眠、頭痛、免疫系など適切な漢方薬の服用により改善が望めます。

結婚されて子宝に恵まれないからと初めて基礎体温を付け始める方を多く見受けます。
基礎体温表は不妊改善には欠かせないひとつですが、結婚される前に基礎体温を測定し、正常な基礎体温に、または、漢方で正常に近づけておくことが“こころ”“からだ”を整え「健康」な状態であると言えます。

基礎体温の測定は早朝覚醒時に口腔内(舌下)で検温します。風邪などの測定時の脇の下測定より高くなります。基礎体温測定には微細な体温の変化が要求されるからです。

基礎体温表を見て推測できること

※排卵の有無が推測できる
  ・二相性なら排卵している(例外として黄体化未破裂卵胞LUFがある)
  ・一相なら無排卵

※毎月のパターンから排卵日が推測できる(周期が安定している人)
  ・受精、避妊のタイミングについて指導ができる

※黄体機能が推測できる
  ・高温期途中で体温が一時低下するなら黄体機能不全が考えられる

※卵胞の育ち、内膜の厚さが推測できる(頸管粘液)
※高温期が3週間以上持続で妊娠の可能性がある


基礎体温のバラツキが大きい方は精神的に不安定になりやすい方が多く、特に、高温相の不安
定な方は生理前にイライラや不安感、乳房痛、乳房の張り「月経前症候群(PMS)」が強くなってしまいます。このような方にはストレスを和らげる漢方薬を。

女性のにきび、肌荒れなどは漢方服用後、基礎体温が正常に近づくと同時に大変綺麗になります。
もうお解りと思いますが、生理不順に伴う生理痛や頭痛、腰痛、生理前や生理期に悪化するに
きび、肌荒れなど、そして、イライラ、不安感などは基礎体温の不安定が考えられます。基礎体温の改善には漢方療法が対応できます。

統計的に見ると、日本人の初経年齢は約11才(ごく最近では10才の可能性)、閉経年齢は、
約51才(43~54才)。初経年齢は以前よりも早くなっていますが、閉経年齢は昔から変わらな
いです。月経周期は、初経以後から20才あたりまでは排卵が不規則なために長めで、一定しません。

20才から40才あたりは安定し、40才以上になると卵巣機能低下が大きくなっていったん短くなり、 後に長くなつたりして閉経にいたります。

最後の月経の後、1年間月経がなかった時に、初めて閉経と言われています。
月経日数は3~7日、月経量は15~130gとはいえ、この統計からずれたら異常かというと、そういうわけではありません。

それでは、基礎体温表を一緒に見ていきましょう

・生理周期は28~30日周期が理想ですが、25~38日以内が目安です
・低温相と高温相の二層が必要です(排卵の有無がわかる)
・低温相は36.0℃以上が望ましい
・低温相が10日以上、高温相も10日以上必要です(黄体機能不全がわかる)
・低温相が10日以内は卵胞が未熟などが考えられます
・低温相が21日以上は卵胞発育の遅延が考えられます。また、稀発月経や多嚢胞性卵巣の可能性があります
・高温相が10日以内は黄体の機能が不十分で着床障害の原因となることがある

  ■黄体機能不全の診断基準
   ・高温相持続 10~14日ない
   ・低温相と高温相の温度差 0.3~0.5℃ない
   ・子宮内膜の厚さ 8㎜以内
   ・プロゲステロン 10ng/ml未満



「図のA]
・低温相の波形、高温相の波形ともに0.2~0.3℃以内がホルモンが安定している。
・高温相の体温差が0.3℃以上と波形が激しい、また、10日以内と短い場合は黄体の機能
  不全が考えられ、着床、安産しにくい環境と言えます。前記のにきび・肌荒れ、月経
  前症候群(PMS)が現れやすいです。   

「図のB]
・低温相と高温相の体温差が0.3~0.5度以上必要です。
・低温相と高温相が0.3℃以内と低い場合は冷えによる卵巣機能低下、胃腸機能低下による
  陽気の不足が考えられます。

「図のC]
・低温相の最終日から高温相へ2~3日以内の移行が大事です。
・移行がスムーズでない場合は卵巣機能低下や冷え、ストレス、排卵障害が考えられます。

基礎体温表は目安のひとつと捉えて下さい

・基礎体温は自分のリズムを知るひとつの指標になりますがすべてではありません。
・基礎体温は季節の変わり目や、風邪気味、寝不足、ストレス等々により影響されることが多いです。
・基礎体温がきっちりと調わなければ必ずしも妊娠やにきび、肌荒れが改善できないのではありません。
・基礎体温に神経質になりすぎてしまうとかえってストレスになってしまいます。
・ストレスになってしまう方は生理などをメモる程度にされるといいでしょう。
・習慣になったり、基礎体温表の意義を理解できると苦痛にならず、毎日の生活に生かすことが出来ます。漢方の服用とともに正常な形になってくると大変うれしいものです。


※基礎体温改善の漢方療法は「不妊と漢方」を参考にして下さい。

当店からのお願い

適切な漢方療法のためには、初めての方は必ずご本人が直接お越し下さい。
不妊相談の方は基礎体温表や不妊治療での血液検査記録をお持ちの方はご持参ください。

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